2人の大統領がどこともしれない場所で、お互い争うと云うおハナシ。
大統領2人ともう1人の3人のみの、かなり窮屈なスタイルです。
もうひとつのブログ
『逍遥録―衒学城奇譚―』で掲載してきたモノに大幅に修正を加えた上で掲載をしました。
当時の記事に、2人の大統領が気の毒になってきた……とコメントくれた方がいらっしゃいましたが……裸でハグしあったりするとよいなぁ……とか(だっけ?)。
ですが、再掲の段階で、ラストはまったく変えてはおりません。つ~か、変えたらハナシがまったく違うモノになってしまうじゃないかッ!
また前回の衆院選前で、小泉政権に対する批判のコメントなんかももらっております。
あぁ、そんなころだったんですねぇ?
はっきり云って自分の中では、ブッチぎりでの失敗作。
掲載時はどうにもイマイチ納得がいかないできだったので、いつか書き直したいと思っていました(意外にこだわるタイプ?)。
そこで今回は、ハナシの流れが悪かったり、内容の繰り返しとなる部分など大幅にカットして、前稿にくらべたらかなり読みやすくなったのでは……と思います、思いたいです、ねぇきっとマシだよね?
それに併せて、2人の大統領の導き役である人物について、人格(?)設定も変更しています。
前稿みたいなカンジも、個人的には好きなのですが、やはりむずかしい。自分の力量をわきまえなけりゃね。
あぁいった人物ってさ、伝奇モノとかでわりと見られるモノだけど、使いこなすには相当な実力が必要ですね。書いてみて、しみじみ思った。やっぱプロは上手い。
この2人の大統領のモデルは、云わずとしれたあのお二方です。今ではそのうちの1人は処刑され、もう1人は国民の支持を失って、今度の選挙では後継者がもう一方の党に破れ、政権を明け渡しました。
う~ん、諸行無常ですな。
このハナシを書きたかったのは、当時やたら安売りされていた“正義”だの何だのに、いい加減ウンザリさせられたからです。
世界中では自分たちが正しい、相手が間違っていると、そんな声で騒々しい。
現代でも変わらない。
むしろかえって、その幼稚な蛮声は大きくなっているような気がします。
先日、航空自衛隊の幕僚総長が、前の戦争は正しかった、日本は悪くないってな論文を発表して批判を受けていますが(そんなころの記事がコレですよ)、その一方で彼を英雄視するモノも少なくありません。
そういった連中ってさ、日本はよいコトをした、正しかったんだとか、平気で思いこんでいるみたいですが、あまりに歴史ってヤツを軽~く考えていますね。
戦争ってヤツは、正しいモノと間違っているモノが争うのではありません。
正しいモノと正しいモノが、互いの正しさを押し通すために闘うのです。
その中には当然“善”も“悪”も、等しくごたまぜになって内包されているのです。
事象の中のひとつの“善”を持ち上げて、すべてを“善”あるかのように粉飾することも、ひとつの“悪”をあげつらってすべてが“悪”であるかのように声高に叫ぶことも、共に驕りです。
歴史は綱引きではありません。
自分が正しい、相手が悪いって叫べば相手が恐れ入るとでも思うのですかねぇ?
そんな夜郎自大が、歴史や戦争を語る滑稽さ。
さてさて、実はこんなカンジで『創作ノオト』をわざわざ作ってみたのですが、随分長いコト放置状態でした。
そもそも何書いてよいのかわかんないし。
だからまぁ、こんなカンジで徒然にでも書いてみましょうか。
ではまた。