【あ行】
・アイマス
カイネウス将軍。王の意を受け、ダゴンの排斥に一役かおうとするが、早春宮にて逆に追いこまれ、あっさりと降参、人質として娘と息子を差し出すハメとなる。ある意味ちょっとかわいそうなヒト。まぁ本人としちゃイロイロ考えるコトもあったんでしょうが、それなりにマジメで権力志向や忠誠心はあるようですね。小説の中などではなかなか味のあるタイプですが、実生活ではオトモダチにはなりたくないですな。
しかしコイツが一番早い登場だとはな……アミバより上ではないか。亞愛一郎よりは下だが……(アミバが……とか云ってるこのネタがわかるヒトがいるのか?)(第1話)
・アザトース
ユースチスの助太刀を頼まれていたが、立会いのネロスが強いとみて、不参加する自由人。だがその実力は狂気に裏打ちされた底が知れないものがあり、それはおいおい明らかになっていくであろう(……そんなにつづけるつもりなのか?)
ちなみにダゴンといいアザトースといい、命名が……(第3話)
ビルド公の演武会において、試合後のネロスに急接近する。ネロスに執着しているようであるが、目的は何だったのか?アソコでザフィールが割って入らなければ、どうなっていたかわからない。(第9話)
・アト
“大地の騎士”リーグの弟子。まだ少年であり、活躍の場はまだずっと先である(そんなにつづくのか!?)。マラキアンとクマラの立会いを眼にし、生涯そのことを忘れない。(第9話)
・アルゴ
クロシアの誇る“黒旗騎士”。クロシアと“黒旗騎士”についてはいずれ時間をさきたいと思うが、とにかく、もんのすご~く強い騎士である。ふたつの大陸中の若い騎士たちが、彼やホントの近衛騎士“獅子心騎士”にあこがれていると云っても過言ではない。(第9話)
・イヴァーン
ビルド公。本人は書斎派などと呼ばれているが、この当時、帝国内で最強を誇るビルドを束ねているのであるから、そのような単純なものではない。イロイロと暗躍しているようであり、これからの動乱期に活躍するであろうと思われる。目下の不満のたねはカイネウスの存在であるようだ。(第7話)
新帝即位の儀ではホントへ上り、上流階級のお連中と何やらおほほほとお話。演武会を催し、ネロスに“美髯公”をあてて観衆を楽しませるなど、サァビス精神旺盛なトコロをみせる(そーか?)(第9話)
・ウォルス
“美髯公”と並び称されるビルドの隻眼の猛将。“独眼竜”のふたつ名で恐れられる。カイネウスのロダンと闘い、その指を両断したほどの剣力の持ち主。性格は倣岸にして不遜。生半可に人に従う人物ではない。年長のクロイドンにも遠慮のないイキがりっぷりをみせていた。これから楽しみなキャラである。(第9話)
・エイモス
カイネウスのホント大使。前王派。クロシア公の酒宴後、先代王妃の実家の一族ハミルカサス家に呼ばれ、そこである人物とであう。(第9話)
・エリア・アエリウス・アデナ・リュシュフォージュ・ゲッセマネ・ファ・ヲ・カタロイウス
イーステジア86代皇帝。中興の祖と讃えられ、賢帝とうたわれる。名前は別に憶えんでもよろしい。過去にいろいろとあって屈折もしとるようだが、皇帝としてはおおむねマシな方だったと思う。この人物の死を以って、帝国の凋落ははじまる。(第2話)
黒曜暦900年初夏、薨去。死因は公式には老衰。ヤリすぎ厳禁。(第6話)
・エルシド
サダナの手下。副将格か?左耳が半分ちぎれており、ずいぶんとヤバイことに手を染めてきた人物であるようだ。サダナの所領がある地方は小豪族同士の抗争が頻繁におき、こういった荒っぽい人物がいるのもムリからぬトコロである。(第1話)
【か行】
・クマラ・イゼータ
バルトシェロール王につかえるヌアールの剣士。剣聖と謳われ並ぶものない賞賛を得ている。サヴァードの剣の師でもある。何やら思惑があってホントへ向かうが、弟子のサヴァードの同行を王に求める。長い付き合いのため、王には案外遠慮がない。(第7話)
イオにおいて“神剣”マラキアンと立ち会うものの、剣を交えずに引き分ける。もはや禅の世界である。(第9話)
・クロイドン
ビルドが誇る騎士。腹までの長髭のため“美髯公”のふたつ名を持つ。非常な剣力を持ち、この当時もっとも名高い騎士であると思われる。これまでは名ばかりであったが、ようやく登場した。今回はイヴァーンとの密談のみだが、これから活躍するであろう。(第7話)
演武会においてネロスと立ち会う。殺傷ご法度の舞台において、わりかしホンキでブチ殺そうとするが、逆に反撃されて切れる。やっぱ怖いおっさんである。結果としては引き分けであったが、貫禄的には一枚上か?もっとも彼自身、結果に納得はしていないようである。
カイネウスの小ストゥの首級を獲った男である。結局、こーゆー奴が戦の規模を拡大させるんだなぁ……(第9話)
・ゲイツ
バインセオの伯父。ホントでの郷士館の館長をつとめる。彼女を使ってハデスに毒をもろうとしたりとか、イロイロと画策しているようであるが、これもうまく立ち回っていくための処世術であろうか?今回は姪っ子やマールからちくちくといびられ、結構かわいそうではないかと思う。ま、自業自得だけどね。(第4話)
・ケオラ
ミヤと同僚のホントの洗濯女。ミヤをうらやんでいたが、今回は自分も結婚が決まる。おめでとさん。しかしミヤのヤツがまた登場するとは思わんかったぞ。(第7話)
・コルネリウス
カイネウスの司法官を務める能吏。抜群の記憶力と判断力を持つ、カイネウスの官僚の要であったが、「早春宮の乱」では、蚊帳の外であり、その実力を発揮することはできなかった。最後までストゥ王と付き合うコトになるが、彼の心中はいかばかりであったろうか……(第1話)
【さ行】
・サダナ
「早春宮の乱」にて手勢をひきいて、宮の制圧、その後の国内平定にと、もっとも重要な役割をはたす。彼がダゴンについたのは、ナボコフの知己であったことや所領争いでの後ろ盾をえるためだけではなく、もっと別の理由があるのかもしれない。韜晦した人物である。
羊売りにばけたり、早春宮の開門を演出したりと、なかなか芝居ッ気のある人物であるが、バルドールの息子を誘拐したり、乱後の粛清を務めたりと、汚れ仕事もこなす冷酷さを持つ。(第1話)
・サヴァード
東方の強国ヌアールの王子。ザフィールの偽名を使い、新帝即位にわく香都を堪能する(違うッ!……のか?)。ネロスの顔を見に行ったりとか、クロシア公の演武会に出場して名をあげるとか、実に楽しそうである。特に剣の師クマラに同伴し、“神剣”マラキアンとの立会いを眼にしたことは、彼の剣士としての器を広げた。
性格は明朗闊達、好青年。枢軸の世紀前半の主人公のひとりである(いーのか、そんな大風呂敷広げて?)。(第9話)
・ジル
アトとともにリーグの弟子である少女。亜麻色の髪の乙女である。マラキアンとクマラの立会いに衝撃をうける。(第9話)
・ストゥ
大ストゥ。カイネウスの初代。70近くにもなって謀叛起こした元気なジジイ。こいつのせいで、カイネウスはみんな苦労してる。本人は建国後わりあいすぐに病死。いい気なものである。(第1話)
・ストゥ
小ストゥ。大ストゥの長子。カイネウス創建時の戦役にて戦死。こいつのせいでダゴンたちはすったもんだするハメとなる。いい気なものである。(第1話)
【た行】
・ダゴン
ハゲ。美少年美少女が氾濫するファンタジに辟易したあげく生み出された。ゆえにハゲに意味はない(きっぱり)。人間、屈折して生きてるとこーゆーとんでもないコトをしでかすとゆー見本みたいなヒト。あ、イチオー王サマ。(第1話)
・ドーレ
ダゴンの近衛を長い間務めた好青年であるが、やはりダゴン親子の確執に巻きこまれて翻弄される。結果的に彼の存在がすべてを決めたとも云えるかもしれないが……何となく薄幸の人物である。セリフも登場も少ないワリに、捨てゼリフがなかなかステキ。合掌。(第1話)
・トマ
イーステジアの最北端、アザレの村にて100年紀の最後の夜に生まれた。さかごであやうく死にかけるが、旅の楽士の手によりなんとか無事に生まれた。これから彼は何かを為すのであろうか?(第0話)
・ドラン
バトゥ王の次男。兄より父に愛され、後継をとのぞまれたが、本人にそのつもりはなかった。資質は兄より劣ると王もみていたが、ダゴンへの嫌悪が優った。乱後、ダゴンにより粛清。彼もまたダゴンらに翻弄された人物であった。
しかし父の期待に応えようとせず、暗殺の件を兄に告げたりとか、父との和解を求めたりするが、強く王を止めようともせず、どっちつかずな態度であった。悪意はなかったのだろうが、このように優柔不断な人間は案外一番始末におえないのだ。描いててあまりオモシロクない人物であったため、この人物紹介でも何ヶ月も忘れられていたとゆー不遇な面もある(そりゃ、お前のせいだろが)。ちなみに彼の下にはもうひとり弟がいるが、ほとんど未登場。(第1話)
【な行】
・ナボコフ
ダゴンに忠誠を誓う百人長。早春宮の乱ではロダンの抑えにまわった。豪快な性格で、バトゥ王に不満を持っていたようである。本来、武人としての力は非常なもので、ロダンに次ぐほどの実力とも噂されているが、本編ではあまり活躍の場はなかった。赤鉄の鞭(節のついた棒状の武器。ムチではない)を愛用し、ダゴンを襲った暗殺者を槍を投げてたおすといった見せ場は準備されていたようだ。
名前は『ロリータ』の作者から(わははは)。(第1話)
・ネロス
南方で名高い傭兵。彼がなぜピウス家に寄宿していたのかは不明だが、決闘の立会いを引き受け、相手の助太刀3名を瞬く間に斬り伏せる凄まじい剣力をみせる。そこでのマールとの出逢いが彼の人生を変えることになる。枢軸の世紀初期を代表する名剣士である。(第3話)
その後、ハデスの従卒となる。彼とは仲良く口げんかしていくだろう。ちなみに賢帝薨去後、ビルドの“美髯公”とのどつきあいが待っている。(……いいのか、描けるのか?)(第4話)
何とか“美髯公”とのどつきあいを描けました、ホッ。“美髯公”と互角にやりあったこの立会いによって、イオの王子ハデスの従者ネロスの名は、いちやく高まる。この立会いではクロイドンもそうであるが、かれもまたもう一段余力をのこしているようである。まだ底の知れぬ男である。しかし、彼と最初に立ち会ったおっさん、敗けフラグ立ちまくりである。立会い直後にアザトースやザフィールと顔をあわせている。何か意味があるのか?
その後、ハデスを(彼の責任ではないとはいえ)まんまと拉致されてしまう。さーどーする?(第9話)
・ノルナゲスト
この物語のストォリ・ライダァ。ディラスポラ(放浪の民)。旅の楽士の設定で物語のさまざまな時間に出現する予定だが、特に何も考えていない(えっへん!)。めんどくさいので、ゲストと省略して使う可能性大。魔法の存在するファンタジとは違い、一切の不思議がない本作において、唯一のイレギュラである。この物語の終焉を司る人物なのかもしれない……。
ゲルマン人のサガに同名の人物がいるが、おそらく似て非なるものであろう。外見の設定はドイツ児童文学者プロイスラーの名著『クラバート』から。(第0話)
カイネウスの独立時には、何やら画策したようであるが……(第2話)
【は行】
・バインセオ
イオ出身の少女。レーヴルへ留学するためにホントへ上る。頭脳明晰な少女であるが、なぜかハデスと恋仲(?)となる。それを王派に利用されそうになるが、まんまと逃げ出すという抜け目のない一面も持つ。ハデスよりも学問をとった、やはりどこかキレている娘である。意外に性格も手癖も悪し。大酒呑みで、ほとんどモノを食べない。もうちょっと自分の身体をいたわれよ、お前。後にレーヴル初の女性総長までのぼりつめる予定である。
ちなみに名前はベトナム料理から。作者がいかに何も考えていないか、よくわかる。(第4話)
・ハデス
イオの王子。ホントでは公使の地位にある。出てきていきなり振られるとゆー離れ業をみせてくれた。今後彼がどのように性格が悪いキャラに成長してくれるだろうか、非常に楽しみである。しかし主役級の説明の方が短いってのは、どーゆーワケ?(第4話)
ビルド公の演武会ではふがいないイオの剣士に業をにやし、ネロスを投入。意外にばくち打ちである。
その後、王命により拉致、へろへろになったトコロ、今度は水賊にとッ捕まるという、不運のコラボはみごとである。(第9話)
・バトゥ
カイネウス2代王(公式には公)。先代の次男で、長子の死により後継となる。10数年にわたる治世は、それなりに安定していた模様だが、どーゆーワケかダゴンを嫌い、次男を後継にしようと画策するが、逆に陥れられて失脚。国外へ逃亡をする。暗殺までもくろみほどで、彼の行動は批判されるむきもあるかもしれないが、政治とはまぁ奇麗事ではないのである。可能なかぎり犠牲や政治的悪影響をおよぼさないように配慮した彼は、ダゴンの件でミソをつけたかもしれないが、暗愚ではなかっただろう。今後は怨念で生きていくのかもしれない(第1話)
・バルトシェロール
イーステジアの東方に位置するヌアールの王。82歳の高齢だが、誤りなく国を導き中興の祖とも呼ばれる。しかしかつて実子たちが後継を争って国を乱しかけた折、やむを得ず粛清したことが今でも心のしこりとなっている。その後、孫にあたるサヴァードを後継と定め、英才教育をほどこす。見聞を広めさせるため、クマラにつけてサヴァードをホントの新帝の祝賀に送り出す。(第7話)
・バルドール
先王時代は従わなかったために遠ざけられていた人物であったが、バトゥ王に接近する見返りとしてダゴンの暗殺などの汚れ仕事を要求される。息子を人質にとられ、土壇場で王を裏切ると云うぬぐいがたい汚名をきることとなり、乱後に自害。彼自身は高潔なようであるが、ダゴンたちの確執に翻弄された不運な人物。(第1話)
・ピウス
香都でも高名な剣士。シレーン廃殿において、ユースチスとの決闘に敗れる。その剣士としての生き様は彼に強い感銘を与えた。彼ほどの名剣士ですら、台頭する若い剣士に敗れ去るのは、剣に生きる者の宿命であろう。(第3話)
・ボルヘス
代々、イオのホント大使を務める。ハデスとの関係は悪く、王命によりハデスを拉致、本国へおくる。過去にバインセオを使った毒殺未遂にもかんでいるようであるが、確たる証拠はない。何となく大人気ない人物である。(第9話)
【ま行】
・マール
イーステジア東方に位置するイオの重臣。ホントの大使館付の武官を務める。現在イオでは王派と王弟派とに分かれての抗争が激化しており、武力衝突も間近である。彼自身は王弟家付の家老職を長く務め、王弟派と目されているが、あまり気乗りのしない様子である。本国への召還が決定し、親交の深いピウスへの挨拶へおもむき、決闘の立会い人を依頼される。その折、ネロスと出逢う。(第3話)
ゲイツを脅し、ホントでの王派の連中と渡り合い、ハデスにネロスを仲介するなど、地味ながらも活躍。苦労人である。(第4話)
・マラキアン・レェ・ヲ・ラ・エネスコー
ホントの名高い剣士。“神剣”と称される。皇室の指南役をつとめ、従四位の位爵を持つ破格の剣士である。レェは剣士としての尊称である。この人もやっと登場だ。
901年、イオの“剣聖”クマラと立ち会うが、剣を交わることなく引き分ける。その立会いはザフィールたちに衝撃をあたえた。両者の立会いは、今回で3回目だそうである。(第9話)
・ミヤ・
ホントの洗濯女。16歳だが、すでに結婚が決まっている。後に二男一女をもうけて、激動期に貧しいながらもそれなりに幸福で平凡な一生を終える。ある朝遭遇したできごとは、何らかの意味があるのかもしれない。ノルナゲストとはまた意味合いが異なるが、彼女たちのような者も、この時代をみすえている“眼”なのかもしれない。(第5話)
・ミルズ
イオの大使館に勤める剣士。ビルド公の演武会に出場しようとしたが、ハデスによってネロスと交代させられた。ハデス曰く「たかがしれている」らしい。交代時の舞台裏のすったもんだを想像してみると、結構おもしろい。
ハデス拉致に王命によりしぶしぶ加担するが、舟上で射殺される。享年19歳。いいトコなしである。(第9話)
・モナ
トマの生まれたアザレの元女領主。歳をとってもステキなおばちゃん。トマの名づけ親でもある。(第0話)
カイネウスの独立時には何やら一役かったようであるが、彼女独自の付き合いがあったのであろう。真意は不明。(第2話)
【や行】
・ユースチス
歳若い剣士。父親をピウスとの決闘で失っており、研鑽を重ねる。十王家の一、シュメリアーヌス家への剣術指南としての仕官がかなった期に、けじめをつけるために彼に挑む。くそマジメな性格だが、決闘の最中、ピウスの剣人としての度量と覚悟、シュメリアーヌス家の不誠実さを目の当たりにし、失意のうちに去る。これからは過酷な人生が待ち受けているであろう。(第3話)
・ユスティアヌス
イーステジア帝国第87代皇帝ユスティアヌス4世。賢帝の皇孫であるが、継承時にすでに40をすぎて落ち着きを持ち、人柄も資質も一族の中では優れていたものとみられる。賢帝の死去によりその葬礼の主宰をつとめる。仮面をかぶっての登場で、キャラはまるでたっていない。
先王の死の葬礼をとりしきることにより、首長の継承がおこなわれるのは、我々の世界でも多くみられる。たとえば日本でも古墳時代に墳墓として造られた前方後円墳は、前半と後半とでは前方部と後円部の高さの対比が異なる。コレは当初被葬者のための儀式が、やがて後継を誇示するための儀式へと変貌していったためとも云われている。ま、どーでもよいハナシである。(第8話)
即位後、不慮の事故で死亡するという離れ業をみせてくれる。在位期間はわずか2月程度である。しかしどっかどっかと人が死ぬハナシやな。(第9話)
・ユラニウス
ホント郊外のポウ河を縄張りにしている水賊。“にごり淵のユラニウス”などと名乗る。依頼されてハデスを海まで送るはずが、裏切ってミルズたちに毒を飲ませて殺害する。ハデスは奴隷として売り飛ばすつもりらしい。やはり世情に疎い大使館づとめの連中のやることである。こういった連中の腹づもりも見抜けなかったようだ。
しかしいくら主流の河川ではないとはいえ、都の近くでこのような賊が出没することは、イーステジアの権威が薄らいでいる証拠なのかもしれない。(第9話)
・ヨナス
トマの父。ただの水呑み百姓。田舎では働き手がいるからと云って、コドモを5人も6人も生ませた人物で、避妊具がなかった当時では仕方がないが、すこしは控えた方がよいのではないかとも思う。(第0話)
【ら行】
・リーグ
南方で高名な剣士。“大地の騎士”とも呼ばれる偉大な流浪の剣士である。今回はマラキアンとクマラの立会い人をつとめる。歳若い2人の少年少女を弟子にして連れている。(第9話)
・ロカンドロス
エリア・アエリウスの側近。モナとゲストを賢帝に引き合わせた。真意は不明。権力争いとも縁のない、人畜無害な老臣のようで、どちらかと云うと有能ではないのかもしれないが、こういった人物がたまに何かを成し遂げるものである……のか?(第2話)
・ロダン
カイネウス最高の将軍。見上げるような巨躯に青黒い髭。左手の指3本をビルドの将軍ウォルスとの一騎打ちで失い“2本指”との異名を持つ。カイネウスの宝のような名将である。莫迦正直で忠誠心があつく、一方政治音痴との噂もあるが、土壇場でバトゥ王を逃亡させる才覚をみせる。またそんな人物だからこそ、バトゥ王も汚れ仕事に彼を使わなかったのであろうし、乱後ダゴンがもっとも気をつかった。ダゴンの乱を察知し得なかった自分を責めるが、おそらくもっと不運なできごとが待っていると予感させる。大丈夫か?
名前は世界でもっとも高名な彫刻家からとっている。(第1話)
【わ行】
・ワルカバン
イオの剣士。ビルド公の演武会に出場するが、1人抜きしただけで敗れる。
王命によりハデスの拉致に加担するが、ミルズともう1名(名ナシ)とともに、水賊により舟上で殺害される。いいトコなしである。(第9話)
・ヴラード
クロシア公。ビルドと並ぶ強国で、東方にイオとヌアールに対峙している。賢帝の死後について、特異な見解を持っており、動乱期にあたっては帝国内でもっとも早く対応できたと云われる。その武威は大きく、自身も高名な剣士であった。やや陰性の質で、どちらかといえば天才肌であったようだ。(第7話)
その後、実は下戸でお茶好きとの情報アリ。(第9話)
・ヲリアヌス
賢帝エリアの曾孫。類まれな美貌の持ち主で、賢帝の最期に立ち会うこととなるが、その夜何がおきたのかは彼のみが知る。権力争いとは無縁で、後に皇室一の享楽家として名をはせることとなる。受攻、両方いけると思う(コラコラ)。(第6話)
* * *
※順次投稿。
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